ぱせりのお部屋

日常の愚痴や感じたこと、何気なく思ったことなどを徒然に書き込みます。

排せつ訓練と就学準備

言語の訓練が、先方の都合で中途終了した頃、ある変化が現れた。


実は、ヒルシュっ子の根治術後というのは、自力で排泄が可能になるまで、エネマ液を使ってブジーをして排せつを習慣付かせる。


普通、括約筋といって、肛門を閉める筋肉があるのだが、ここを鍛えることで漏便を予防するが、ヒルシュっ子の場合、肛門で排泄するという経験がないまま育つ。


そのため、ここの締まりが弱い子が多いという。


根治術後、2~3ヶ月入院して、退院後は自宅で私が処置をする。


えっ、旦那は手伝ったりしないのかって⁉


するわけありませんよ。


逆に「クセー、臭せー、💩臭せーな」と連呼し、揶揄って邪魔してきます。


だから、「邪魔」と言って、処置の時は部屋を追い出していました。


言っておきますが、酔っ払いが吐いた吐しゃ物の方が、何倍も臭いしキモいです。


その始末、誰がやってると思ってんねん💢💢💢


お前の方が、よっぽどタチが悪くて、手がかかるんじゃ、ボケー🤬🤬🤬


そんなわけで、幼稚園に行くようになるまでは、布団を敷いた上に防水シートを敷き、大判のバスタオルを敷いて、寝かせた状態でおむつに排泄物を出していたが、おしっこの時にウンチを出せるようになったため、トイレで子供用便座を置いていたが、それをどけて便座の手前に座らせ、私が子供を堕ちないように支え、ブジーで残便が残らないように、仕上げの排便をするようにしたところ、ある日、突然ほぼ自力で排泄が出来るようになった。


そう、排せつが出来るようになったのは、6歳の誕生日が過ぎてからで、根治術から4年の歳月がかかっていた。


この頃は、根治術後の経過観察のみで、隔月の定期受診だったが、「自力で排泄が出来ました」と伝えると、担当医は目を白黒させる。


そう、全結腸型では、あまり見られない現象だったからで、普通は便が漏れるものらしい。


担当医は、「何時も予想の斜め上を行く」と言って笑い、良い意味で褒められる。


いやね、私もいつも試行錯誤してんですよ。


失敗も数多く経験しているが、何事も慎重に対応していることは事実である。


ストーマのケアも、とても気を使って処置をし、皮膚が爛れないように清潔を保っていた。


おかげさまで、ストーマ周辺の皮膚は非常に綺麗で、ほぼ健康なまま維持できたので、手術の痕は、殊の外綺麗に保てている。


そんな苦労もあったのだけど、一番気を使ったのは食事だった。


食べられないものは生もので、消化しにくいものは徹底的に避け、牛乳は使わず豆乳で代用したり、スープやおじやなど、消化しやすいものを多く取り入れた。


そうして、胃腸の負担を極力減らす。


また、飲み物もノンカフェインのお茶と水、イオン水がほとんどで、炭酸やジュース類は避けた。


おかげさまで、今でもそういった類のものは飲まないし、口にしない。


ヒルシュっ子の子育ては、普通とは異なり、なかなか大変なのであるが、私もまだまだ知らない病気や障害がたくさんある。


私にも理解できることと、そうじゃないことがある。


神や仏じゃあるまいし、すべてを受け入れ、理解できたなら苦労はしない。


私には私の、他人には他人の悩みや苦労がある。


だが、それをいちいち口にするかしないか、態度に出るか出ないか、それは個々で違うものと思う。


立場が違えば、見える景色も違うのではないだろうか。


そして、その景色を知るとそうでないのでは、全く違う価値観になると思う。


そんなわけで、以降は年に1~2回の受診になった。




さて、そんな息子は、就学前相談の結果、地元の小学校で健常児クラスに入学が決まった。


でも、明らかに体格からして、同級生より二回りほど小さくて、どう見ても幼稚園児で、これから年中組って感じなのです。


うん、まあ6歳で4歳児程度の発達なので、仕方がないのかもしれませんが、ランドセルが大きくて、ランドセルを背負って登校できるか心配で。


だけど、当の本人は得意満面の笑顔。


とりあえず、授業は大人しく座って聞けるので、大いに不安はあるけれど、様子見することにしました。