ぱせりのお部屋

日常の愚痴や感じたこと、何気なく思ったことなどを徒然に書き込みます。

発想の転換と転換期

息子が三歳になって、思い切って幼稚園へ通わせることにした。


この時期の息子は、腸炎を起こしては入退院を繰り返しており、意思表示はするものの会話は私としか成立しなかった。


大人の真似をして、言葉らしい発語は繰り返すのだが、何を言ってるか他人はわからない。


ずっと一日中一緒にいるので、私は意思表示していることがわかるため、「○○が欲しいの⁉」と聞き返す事が出来、合っていれば頷いて答えるというコミュニケーションだった。


そう、7ヶ月の終わり頃に腸炎から来る脱水症で入院し、以降1歳半までの長期入院だったので、すっかり成長が止まっていた。


その退院も私が強引に進めたもので、反対する担当医を説き伏せて実行した。


何故かと言うと、繰り返す下痢と脱水症には、多分環境を変えて看護しなければ、いつまでも回復しないと思い至り、思い切って自宅看護に切り替えることにする。


多少、無茶でもこのままでは駄目だと思うので、一度帰らせてほしいと頼み込む。


また、一週間おきの通院と24時間の看病、自宅で朝昼夕と食間と寝る前の投薬、経腸栄養剤のクリニミールを適量飲ませつつ、重湯のようなおかゆを食べさせ、体重増加を目標に努めた。


経腸栄養剤とは、胃で消化せず、栄養分だけを腸で吸収させる栄養食であり、高齢者や胃腸の手術を受けたものが使用する、食べられない人の補助食品である。


通常は細い管を鼻から通し、直接胃に流し込むもので、入院中はしていたが、自宅では両手で握って飲めるマグタイプを用意して飲ませた。


あとは、小まめに幼児用のイオン水を飲ませ、水分補給を心掛ける。


やがてクリニミールを飲むのを嫌がるようになり、試案の結果、成分に影響のない粉寒天を使って、子どもが食べやすいミルクプリン(ゼリー)をクリニミールで作った。


この発想は、病院では得られなかったが、外来でその様子を伝えると、担当医から絶賛されたため、その後の入院で持参するよう頼まれる。


そしてこれが大当たりして、どんどん食べてくれ、一日に必要なカロリーを摂取することが可能になり、半年足らずで目標の体重をクリアする。


そして、二歳の誕生日を目前に、根治術を受けられるまで回復した。


だが、術後も繰り返す腸炎と脱水症に、一年のおよそ2/3を入院生活で送っていたが、徐々に入院する期間が短くなっていく。


その様子から、幼稚園入園を決めた。


幼稚園で同世代と交流すれば、刺激になると思ったからだった。


言葉の問題も解決すれば…と願いつつ、同時に療育病院を受診する。


まず、予約段階で半年待ちで、初診から検査結果まで、約一年半が経過した。